鉄道唱歌 北海道編の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
鉄道旅行を楽しむためのノウハウを、初心者でも楽しめるよう解説してゆきます!
↓まずは原文から!
夕張川の夕げしき
名所は河端瀧の上
また紅葉山鹿の谷
さらに読みやすく!
夕張川の 夕げしき
名所は河端 瀧の上
また紅葉山 鹿の谷
さあ、歌ってみよう!
♪ゆうばりがーわの ゆうげしきー
♪めいしょはかわばた たきのうえー
♪またもみじやまー しかのたにー
追分駅→川端駅→滝ノ上駅→新夕張駅(旧・紅葉山駅)
(夕張支線/2019年廃止)
紅葉山駅→鹿ノ谷駅→夕張駅
※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ表記
追分駅からは、石勝線で夕張方面へ
前回説明したように、追分駅(おいわけえき)からは
- 石勝線(せきしょうせん)
に乗り換え、夕張方面への寄り道というストーリーになります。
石勝線とは、どんな路線か
石勝線(せきしょうせん)は、
- 北海道千歳市の南千歳駅(ちとせえき)を起点とし、
- 追分駅で室蘭本線と交差し、
- さらに東へ向かい、
- 新夕張駅(しんゆうばりえき、北海道夕張市紅葉山)、
- トマム駅(北海道勇払郡占冠村)を経由して、
- 新得駅(しんとくえき、北海道上川郡新得町)に至る
という路線です。
新得駅から先は、根室本線に乗り換え、
- 東へ東へ進むと、
- 帯広(おびひろ)を経由して、
- 釧路(くしろ)、
- やがて根室(ねむろ)に至る
ことになります。
元々は、夕張炭鉱で採れた石炭を運ぶための路線だった
石勝線は、元々は夕張炭鉱で採れた石炭を運ぶための貨物列車を走らせることを目的とした路線です。
1892年に、
の区間で開業した、いわゆる「夕張線(ゆうばりせん)」を起源とする路線です。
炭鉱の退とともに、需要減少 夕張支線は2019年に廃止へ
しかし、1960年代以降に炭鉱が衰退してくるとともに需要が減少し、石勝線夕張支線(※)は、2019年に廃止となりました。
※1981年の新夕張駅~新得駅開業とともに、夕張線が石勝線の区間という扱いに変わりました。
さらに、新夕張駅~夕張駅の区間は、石勝線の支線扱いとなったのでした。
川端駅、滝ノ上駅(現:廃止)を進む
追分駅を出発して東へ進むと、
- 川端駅(かわばたえき、北海道夕張郡由仁町川端)
に至ります。
川端駅を過ぎると、
- 夕張川(ゆうばりがわ)
に沿って走ります。

川端駅(北海道夕張郡由仁町川端)

夕張川(画像が超不鮮明ですみません!!)
その夕景色を眺めつつ、
- 滝ノ上駅(たきのうええき、北海道夕張市滝ノ上)
を通過します。

滝ノ上駅(北海道夕張市滝ノ上)
※滝ノ上駅は、2024年に廃止となりました。とても残念に思います。
新夕張駅(旧・紅葉山駅)に到着
やがて
- 新夕張駅(しんゆうばりえき、北海道夕張市紅葉山)
に到着します。

新夕張駅(北海道夕張市)
新夕張駅は、1892年の開業当初は
- 「紅葉山駅(もみじやまえき)」
という駅名でした。

新夕張駅にある、紅葉山駅の駅名標の再現(北海道夕張市)
1981年に旅客中心の駅「新夕張駅」に
長年にわたり石炭を運び続けましたが、炭鉱の衰退により、1981年には貨物列車の需要も激減したために、貨物扱いが廃止されまのでした。
そして、お客様のみを乗せる旅客扱い中心の駅として「新夕張駅」に改称されました。

新夕張駅ホーム(千歳方面)(北海道夕張市)
かつて2019年まで存在した「夕張支線」
しかし、
- 新夕張駅~夕張駅間の「夕張支線」
も、2019年には廃止されました。
- 夕張の炭鉱が次々に閉鎖されていき、
- そこで働いていた人達が、夕張市からいなくなってゆく
と、鉄道の利用者数も必然的に激減していきます。
鹿ノ谷駅も、廃止へ
歌詞に出てくる
- 「鹿ノ谷(しかのたに)駅」
も、廃止された夕張支線の駅の1つでした。
次回は、夕張炭鉱の歴史へ
次は、夕張市の炭鉱について解説していきます!
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